Q.睡眠は、何時間がいいの?
A.7時間前後です。短い側だけでなく、長すぎる側も死亡リスクが上がります。
- こんな人へ
- 夜勤・交代勤務のある人、寝だめしがちな人
- 根拠の意味
- 学会の診療ガイドラインや、大規模な研究で裏づけがあるもの
約10万人を平均20年ほど追いかけた日本の大規模研究(JPHC)で、睡眠時間と死亡リスクの関係は U字型 になることが示されています。
いちばんリスクが低いのは 7時間 のあたり。そこから 短くても長くても上がっていく、という形です。
意外なのは「長い側」
「寝不足は体に悪い」は誰でも知っています。でもこの研究で目立つのは、7時間より長い睡眠が、男女とも死亡リスクを上げていたという点のほうです。
短い側については差が出ています。男性では短時間睡眠で明確なリスク上昇は見られなかった一方、女性では 4時間未満の人が7時間の人の約2倍 という結果でした。
🔰 「U字型」って何?
グラフに描くと U の字 になる関係のことです。
真ん中がいちばん低くて、両端が上がる。健康の話にはこの形がよく出てきます(塩分、体重、飲酒なども近い形をとります)。
「多いほど良い/少ないほど良い」と単純に言えないとき、たいていU字を疑うのが正解です。
⚠️ 因果の向きに注意
ここは誤解が多いところなので、正直に書きます。
「長く寝たから死亡リスクが上がった」とは限りません。 すでに体のどこかが悪い人が、その結果として長く寝ている、という向きもありえます。
観察した研究は「一緒に起きている」ことを示せても、「どちらが原因か」までは示せません。9時間寝ている人がいきなり削るべき、という話ではなく、極端が続くなら一度診てもらう合図として読むのが安全です。
夜勤のある人へ
交代勤務では7時間を毎日そろえること自体が難しいことがあります。そこは現実として、**「そろえられる日をそろえる」「長すぎる寝だめで取り返そうとしない」**あたりが落としどころになります。
🔗 元の資料
私の言葉を信じる必要はありません。かならず出どころを置いています。
最終確認: 2026-08-31